生きた英語で、人生を豊かに!伊勢で活躍する英語講師

2021/05/07

 

e-kids English(イ―キッズ・イングリッシュ)

      オーナー Phil ・Yee(フィル・イー)

 

 

Profile・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1964年生まれ カナダ・バンクーバー出身

幼児~大人 英会話講師

双康幼稚園、伊勢学園高等学校講師

<伊勢教室> 伊勢市小木町213-8

 <明和教室> 多気郡明和町斎宮18林テナント内

TEL.070-2792-8438

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

伊勢市と明和町の英会話教室「イ―キッズイングリッシュ」のオーナー兼講師を務めるフィル・イー先生が、NPO法人英語教授法研究会(TEMI)より最優秀教師賞を受賞しました。これまで20年以上英語講師として活躍し、教え子は延べ2,000人超え。現在も、伊勢教室で約150人、明和教室で約90人の生徒が通っています。今回は、フィル先生の英語講師としての約30年の歩みや英語教育への想い、英語教授の工夫、教え子たちとのエピソードなどを取材しました。

 

 

 

来日のきっかけは

万博で見た日本の太鼓演奏

 

フィル先生は、カナダのバンクーバーで生まれ育ちました。1986年、大学を卒業した22歳の頃に、バンクーバーで行われた国際交通博覧会で日本の太鼓演奏のライブを初めて見たのがきっかけで、日本の伝統文化に興味をもったそうです。その2年後の1988年に来日。すぐに英語講師として働き始め、大阪や神戸、西宮などの関西エリアや名古屋で10年ほど経験を積みました。英語講師は1年契約の為、様々な地で英語教授の技術を磨いていきます。

 

そんなフィル先生が30代を過ぎた頃、日本人女性と結婚して子どもが生まれたのを機に、奥さんの故郷である伊勢に移住。英会話スクール「e-kids English 伊勢教室」を設立します。ネイティブ・スピーカーによるテンポの良い楽しい教室は評判を呼び、徐々に生徒数も増えていきました。市内の幼稚園や高等学校でも出張レッスンの講師も務め、2007年には明和教室をオープン。こうして23年間、この地で英会話講師として活躍されています。

 

 

 

まずは子ども達との信頼関係が大事

楽しみながら生きた英語を学んでほしい

 

フィル先生に英語を教える難しさについて聞いたところ、 

「『難しい』というより『挑戦』は、幼い子どもたちにまず楽しんで教室に座ってもらう為にどうするかということだね。まだお母さんと一緒にいたい年頃だから、母親のいない教室にいるのは落ち着かないんだ。安心して授業を楽しめるくらい良い関係をつくるのは、時間がかかる。親御さんに、子どもたちの好きなものやキャラクターを聞いて授業に取り入れたり、一緒に楽しく歌ったり踊ったり、ゲームしたり、自然と英語に興味をもってもらうよう工夫してるよ」と答えてくれました。

 

 

教室を心地よく感じてもらうことで、子どもたちの英語力はぐんぐん伸びていきます。イ―キッズイングリッシュのキャッチフレーズは、「English for life!(生きた英語を学ぼう!)」日常で使える生きた英語が話せるようになることで、英語が好きになり、読む力も書く力も自然と身につきます。「まずは英語を楽しむこと」に最も重点を置いています。ほとんどの生徒は、幼稚園の年少から通っていて、中には孫とお祖父さんの両方を教えている家族もいるのだとか。

 

小さい頃からイ―キッズで英語を学んできた生徒は、大人になるとそれぞれの場所で英語力を活かしています。3歳から小学校6年生まで、イ―キッズで学んだある男の子は、オーストラリアの大学院に進学し、現在は25歳。この春から物流ビジネスに関わる会社で働いています。他にも、保育士として子ども達に英語を教えている子や、米農家になるため農業大学へ行った子も海外からの留学生の通訳をするなど、英語を話せることがそれぞれの環境で武器になっています。

 

「いつどんな状況で、英語力が活かされるか、チャンスはいつ来るかわからないよね!それに、英語を話せることは人生の視野が広がったり、選択肢が増えると思うんだ。」と、語るフィル先生。

 

 ▲これまでの生徒の写真を大切に保存しているフィル先生。

 見せてくれたのは、ある生徒の現在と幼少期の写真。 

 

 

 

長年の実績が認められ

最優秀教師賞を受賞

 

そんなフィル先生は、今年NPO法人英語教授法研究会より最優秀教師賞を受賞しました。

フィル先生は、年に数回研究会が主催するセミナーに参加して、様々な英語教授法を学んでいます。全国で活躍する英語講師達が「生きた英語のより良い教授法を学んで、子ども達の英語力を伸ばしたい!」という共通の目的をもってアイディアをシェアする、そんな志の高い研究会から最優秀教師賞に選んでもらえて光栄だと語ってくれました。

 

2015年から毎年夏に、フィル先生は子ども達を連れて故郷のカナダのバンクーバーへサマーキャンプに出かけています。貸切バスなどを敢えて使わず、皆で公共交通機関を使って移動し、バスの乗り方やカナダのお金の支払い方など、バンクーバーでのリアルな生活を体験する子どもたち。数日ホームステイをした後は、中国やブラジル、フランスなど様々な国の子ども達が参加する1週間のサマーキャンプへ。新しい文化や食べ物を経験しながら、外国の子ども達と英語で会話をするのは、視野を広げるとても刺激的な経験となっています。幼い子ども達を全員安全にカナダに連れて行くことは責任も伴いますが、子どもたちがイキイキと楽しそうに英語でコミュニケーションをしている様子を見るのが嬉しくて、毎年参加しているそうです。去年はコロナの影響で、残念ながらサマーキャンプは中止。早くパンデミックが収束して、また子どもたちとカナダへ向かう日を待ち望んでいます。

 

 ▲教室のお手伝いをしている娘さんと

 

 

 

今後も楽しくリズミカルな授業で

「生きた英語」を学んでほしい

 

フィル先生が来日してから33年間、日本で英語を教え続けてきたモチベ―ションは何だったのでしょうか。

「子どもたちと一緒に楽しみながら学んでいると、いつも刺激があり自分も若返ったような気持ちにさせてくれるんだ。幼稚園の子供たちは特に可愛くて、純粋で、正直。好きなら、好き!嫌いなら、嫌い!と、とってもはっきりしているから面白いし、彼らと英語の曲で踊ったり、英語のゲームをするのが、とても楽しい!そんな楽しい感覚が、今まで続けてこれた理由じゃないかな」

 

現在57歳のフィル先生。「小さかった生徒がどんどん大きく成長するのを間近で見ていると、自分はとても年老いた気持ちになるけど、これからも出来る限り教室を続けて、テストの為じゃない"生きた英語"を教えていきたいな」と話してくれました。イ―キッズでは、これからも沢山の子ども達や大人が英語を話す楽しさを学び、人生をより豊かなものにしていくことでしょう。英語を使って伊勢志摩から羽ばたく子ども達の未来が、より自由でグローバルになるよう、これからもフィル先生のレッスンは続きます。

 

関連リンク

一覧に戻る