やまとたちばなが繋いだご縁。答志島「神祭」の祭場に日本酒「橘香」を奉納

2026/02/25

鳥羽市の有人島4島のうち、最も人口が多く漁業が盛んな答志島。2026年2月15日(日)、答志地区の八幡神社の祭礼「神祭」を、地元の方々のご案内のもと見学いたしました。あわせて、地区内の八幡神社および美多羅志(みたらし)神社の2社へ、日本酒「橘香」を奉納させていただきました。

 

 

神聖を重んじる島の伝統行事

 

 鳥羽・佐田浜港から船で約30分。答志の船着場が近づくにつれ、大漁旗で飾った漁船が目に飛び込んできました。八幡神社の祭礼は、答志地区最大のお祭りともいわれ、祭りが行われる二日間は、色とりどりの大漁旗を掲げておくのが習わしだそうです。

 

 

 

「神祭」は、島を守護する八幡神社の八幡神に豊漁を祈願するお祭り。かつては旧暦の1月17 日~19 日に行われていましたが、現在はその三日間に近い土・日曜に開催されています。午後から行われる「弓引き神事」の前に、まず八幡さん(地元の皆さんは親しみを込めて『はちまんさん』と呼んでいます)へ参拝しようと向かうと、祭りを取り仕切る方々から「今はだめ」との声が。八幡神社近くの斎場で、若者たちが「お的」をつくる直前だったのです。「お的」とは、木組みの上に泉貨紙(せんかし)という和紙をのせ、海藻のフノリと消炭を練り上げた墨で、まるはちを描いたもの。漢字の八を円で囲んだ神紋は、八幡神の象徴で、この「お的」を奪い合うのが神祭の山場なのです。

 

 

 

「お的」を奪い合う町民たち

 

 狭い路地を歩いて、祭りの舞台へ向かうと、各家の戸口に「まるはち」マークが描かれています。答志島では、住民は漁へ出る前に八幡さんへお参りし、大漁と海上安全を祈願してきました。八幡さんのご加護あっての、漁業です。

 

 

 

「うおーーーー」「うおーーーー」弓引き神事の直前になると、祭りの盛り立て役が場をにぎわせます。うおーっという掛け声には、「ウオよ来い」という大漁祈願の願いが込められているとか。まず潮ふりと呼ばれる役が場を清め、つづいて弓引き役が舞台へ。かつては弓で的を狙って落としたのだそうです。「お的」を担いだ若者たちが坂を駆け上がってきたと思いきや、町民が次々とお的に飛び込んで、われこそはと墨紙を奪い合います。手にした若者は、墨紙を持ち帰り、家の戸口や船に「まるはち」を記して、一年の大漁と家内安全を祈願。答志地区は、ここから新しい年を迎えます。

 

 

地元の信仰篤い2社へ

 

 弓引き神事を見届けた後、赤い橋を渡り八幡神社を参拝しました。午前中に神事が行われた様子がしのばれ、参拝客が次々と訪れていました。私たちは神前に「橘香」を奉納いたしました。つづいて美多羅志神社へうかがうと、昨年新しく任に就かれた橋本典久宮司がお見えになりましたので、商品の由来をご説明してから、あらためて「橘香」を奉納させていただきました。

 このたび、奉納させていただいた「橘香」は、鳥羽産やまとたちばなの花酵母で仕込んだ純米吟醸酒です。絶滅が危惧される希少な在来種の木を、答志島の方々が大切に守り継いでこられたことへ感謝を捧げました。当社では今後も、自然の恵みと人の思いを大切にしたお酒で、地域活性の縁つなぎにお役に立てることを願っております。

 

 

【八幡神社および美多羅志神社へ奉納させていただいたお酒】

純米吟醸「橘香」500ml

鳥羽産やまとたちばなの花酵母と三重県産酒米「山田錦」で醸した濃醇な風味が特徴です。

 

 

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