お伊勢さんエッセイ

「遠くにいてしょっちゅう伊勢には行けないけれど、その様子は常に気になる」というお伊勢さんファンのみなさん。
毎月1日、朔日参りの風景と伊勢神宮をさらに深く知るためのお話をお届けします。

皇學館大学名誉教授・櫻井治男先生による
お伊勢さんエッセイ⑤
朝熊山金剛證寺〜雲井の霊場と麓の聖所

2020.07.01

昔の人にとって「お山」は、信仰の対象でした。内宮の神官が、朝熊山にお経を奉納した事実もあります。伊勢の人々にとって、朝熊山とはいったいどんな存在だったのでしょうか。

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2020.07.01

昨日の雨で大増水! 〜文月・朔日まいり

大雨じゃなくてよかった。文月のおついたち。
いつも見えるはずの“烏帽子岩”はどこに?
いつ来てもここからの風景は心和みます。
こんな看板、初めて見ました!
以前はお守授与所にも人影がありませんでしたが…今日はちらほら
御垣内参拝はまだできないので神楽殿の前にもロープが…。
やっぱりここに来ると、厳かな気持ちになります。
激流、です!
あった、あった、烏帽子岩。水に浸かってる部分が多いので今日は小さい。
山中豆腐さんも開いてました。
先日までは、お餅を買うだけでしたけど、もう店内で飲食できますよ。
赤福本店前の屋根のオブジェはどうやらご神鶏のよう。新しい発見!
神宮のソーシャルディスタンス
四至神の近くの木。生命力、感じます。
荒祭宮に向かう階段。これじゃわからないけど、水、流れてたんです。川みたいに。

  昨日は、日本中多くのところで大雨だったようですが、みなさまのところは大丈夫でしたか?

 もちろん伊勢も台風のような大雨でした! 今日は小雨で、穏やかな朝。まだまだ人は少ないものの、明らかに観光客だなぁと思われる方々もお参りに来られてました。

 驚いたのは、五十鈴川の水の多さ。宇治橋のあたりはほぼ川幅いっぱいに水が溢れて(普段は浅瀬や岸の土が少しは見えるのですが)、緑に少し黄土色が混ざったような水が勢いよく流れていました。手水場の先にある御手洗場には、降りていけないようにロープが張られていました…。私は、初めて見る光景。確かに階段ギリギリまで水が来ていて、うっかりすると流れに飲み込まれそうに見えました。

 思ったのは、神嘗祭のことです。今年は初穂を引く行事は中止だとかで、ほんとに残念なのですが、例であれば、陸曳きで外宮さんに、川曳きで内宮さんに新しく採れたばかりの稲を奉納します。内宮への川曳きは、五十鈴川を登るのですが、今日のような水だったら、いったいどうなるのだろうか…としみじみ思った次第です。

 おはらい町は…というと、週末は結構人出があるようですが、今朝は、赤福と数件が店を開けているだけ。もちろんおかげ横丁はまだ閉まっていましたし、朔日粥を出してくれるお店もなく、まだまだちょっと寂しいです。いろんな厄災がありますが、自分なりになんとかうまく乗り越えて、今年の後半も頑張りたいと思います。(編集部C)

 

皇學館大学名誉教授・櫻井治男先生による
お伊勢さんエッセイ⑤
朝熊山金剛證寺〜雲井の霊場と麓の聖所

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